本州と四国を結ぶ瀬戸中央自動車道の瀬戸大橋の「与島」は、自家用車で降りられる唯一の島。 パーキングエリアから徒歩で島の集落に行くことができます。 かつて400年以上もの間「採石の島」として賑わい、今でも島内のあちらこちらになごりが見られます。 隣にある小与島の石は戦国時代に大坂城の石垣にも使われました。 真下から見上げる瀬戸大橋、民家の屋根の上に建つかのような橋、さらに瀬戸内の美しい海と島々の風景も印象的。 パーキングエリアは瀬戸大橋を間近に眺めることができる絶好のビューポイントですが そこからちょっと離れて、与島の絶景ウォーキングを楽しんでみませんか。 今回は、与島の見所を紹介します!
INDEX
独特な世界観で非日常を味わう
与島パーキングエリアから歩いて島内散策へ。 展望広場の南端から島内へ入って行きます。
集落に行く道の途中では、橋の下をくぐったり、細いトンネルを通ったり……
なにか未知の世界にいくようなワクワク感を味わえます。
かわいい野良猫と遭遇することも。
集落内では「採石の島」のなごりが沢山残っていて、見事な石垣がたくさん。
港のバス停の待合所は古い定期船を利用するなど、大橋を背景とした独特な集落景観があります。
迷路のような細い坂道がうねうねと続きます。 ゆったりと散歩をしながら歴史のある町並みを楽しんでください。
集落を抜けたその先には瀬戸大橋と瀬戸内海が目の前に。
自分の足を運んでこそ味わえた絶景を心ゆくまで満喫してください!
瀬戸内海で最初の西洋式灯台!丸くてかわいい「鍋島灯台」
鍋島灯台は瀬戸内海で最も古い灯台。 初点灯は明治5年で2022年に国の重要文化財に指定されました。
与島から歩いて渡れる鍋島にあります。
鍋島はその名の通りお鍋をひっくり返したようなまん丸い島。
その鍋島に建つ「鍋島灯台」も、白亜の石造りで丸くてかわいらしい形をしています。
通常の灯台は明かりの点滅により位置を示していますが、 鍋島灯台は緑と赤の光が交互に光る珍しい灯台です。
瀬戸大橋を背景に映る鍋島灯台は、その歴史的価値とともに
美しい風景の一部としても多くの人々に親しまれています。
灯台と橋の組み合わせは、まさにフォトジェニック。
香川県のランドマークと言えるでしょう。
まるでグランドキャニオン!採石場跡地
(浦城地区で)瀬戸大橋や街並みの美しい景色を楽しんだら、(塩浜(しおはま)集落から)与島第二駐車場を通って、 島の北端にある採石場跡へ向かいましょう。
与島の隣の小与島の採石場は、江戸時代の初期に江戸幕府の御用丁場のひとつとして、大坂城再築のための採石も行われました。
その後、明治から昭和にかけて採石業が興り、 最盛期には約30もの採石業者があり、与島の一大産業となっていました。
グランドキャニオンのような採石場跡に架かる瀬戸大橋は、まるで山から橋が生えているような不思議な景観を見せています。
与島をとことん味わう!うどん県の島うどん
与島の具材を使った島うどん。香川県で採れたものを中心に、 タコ・あさり・ツブ貝・えび・オクラ・わかめ・しいたけ・かまぼこ・ 香川県産青ネギが1杯のうどんの中に入っています。
ここでしか食べることができないオリジナルメニューです。
トッピングには、四国の入口ならではの4県の素材を使用した種類豊富な天ぷら。
うどん巡りの始まりや締めにぜひどうぞ。
与島限定!瀬戸内レモンジェラートはここだけ
ジェラートは香川県の名産品のフレーバーが中心。 特に「瀬戸内レモン」は与島限定のジェラート。
ソフトクリーム(せとのみずたまソフト)は、与島パーキングエリアオリジナルのもので、 香川県名物の「おいり」や、瀬戸内のレモンジャムの上に希少糖入ソフトクリームがのった商品。
島好きなら1度は訪れてみたいレアな島
本州と四国を繋ぐ瀬戸大橋の真ん中に位置し、訪れ方もちょっと特別な離島「与島」。 島好きなら1度は訪れてみたいレアな島です。
特に海に沈む美しい夕日の時間帯はオススメ。
与島SAには「日本一夕日の美しいスポット」があり、お土産も買えば旅の締めにもぴったり。
瀬戸内で最も歴史のある灯台について学んだり、緩やかに流れる島の時間を楽しんだり……。
せっかく瀬戸大橋を渡るのであれば、ぜひ島内を散策してみてはいかがでしょうか。
そんな与島を、次の島旅の目的地にしてみませんか?